10月3日(水) 歓迎会

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私が店に着くと、部長以外は揃っていて、奥の席が二席空いていた。 真由は1番手前に座っていて、部長から1番離れた席をがんばって確保したのは明白だった。 「あれ? 部長まだ?」 私が店の外へ出て部長を探すと、背の高い男性の影が見えた。 私は駆け寄って、 「部長、みんな待ってますよ。」 と、部長の腕を引っ張って歩いた。 部長を1番奥の席に座らせ、私はその隣に座る。 「服部さん、挨拶お願いします!」 と私が声をかけると、服部さんが立ち上がる。 「では、秦野部長の歓迎会を始めます。 秦野部長から、一言お願いします。」 服部さんと入れ替わって、部長が立ち上がる。 「今日は、わざわざ私のために歓迎会を開いて くれてありがとう。 堅い話はなしにして、楽しんでください。」 それだけ言って、部長は座ってしまう。 服部さんが立ち上がって、 「では、皆さん、グラスの用意はいいですか? 秦野部長、企画部へようこそ。 乾杯!」 とグラスを上げると、 「乾杯!」 「乾杯!」 とそれぞれグラスを合わせて、飲み始める。 挨拶、みじかっ! ま、いいけど…
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