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バニラ2
すぐに入るかと思ったのに……。久しぶりなせいで、ソコは頑なに桜汰くんの侵入を阻んだ。
指とはやっぱり違う。桜汰くんのがもう少し小さな頃だったら、するりといけたかもしれない。
しょっちゅう見ているから、大きくなっていたことに気づけていなかったのか。その大きさに、今とても驚いている。
「ごめん。痛くないか?」
「しづるさん、それ、ぼくの台詞でしょおッ?」
頑張って力を抜こうとはしているんだが、上手くいかない。
そんな僕より、桜汰くんのほうがよほど焦っている。
それも当然か。二度目の暴発は、さすがに立ち直れないレベルのダメージを負ってしまうだろう。
「少し……ローション足して。入るとこ、指でなぞって」
「う、うん」
「面倒な身体でごめんな」
「そんな。嬉しい。嬉しいよ。しづるさんが、僕を受け入れてくれて」
下半身は絶賛拒み中だが。……いや、僕としては受け入れたいのはやまやま。
「んッ……」
入り口ばかり擦られて、生殺しにされてる気分だ。
早く……。早く、欲しい。もうぐずぐずになってるはずなのに、どうして。
「や、やっぱり、後ろからのが……入りやすいと思う」
「やだ! 初めては絶対に、前からがいい」
「ん……」
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