第11話ん マザーレス・チルドレン

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第11話ん マザーレス・チルドレン

「キャイーンッ」 「キャイーンッ」  それまで沈黙を守っていたポインターが、野次を飛ばしていた2匹の犬に音もなく近づき、前足で頭をつかみ、鉄格子に打ちつけたのだ。    「俺をなめんなよ」    ポインターは、イーサン達に向かって、微笑む。    「俺の名前はヴァシリ。よろしくな」    その男の登場で、薄暗い牢屋に明るい光が射した気がした。  この犬達となら、きっと楽しくやれる。  イーサンは、そう確信した。    
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