第8話ん リッスン・トゥ・ホワット・ザ・マン・セッド 2

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第8話ん リッスン・トゥ・ホワット・ザ・マン・セッド 2

 「命拾いしたな。ちょうど、職員がまた2匹、新入りを連れてくるところみたいだ」    どうして、まだ人影も見えないのにカートにそんな事が分かるのだろう。  眼を丸くしているイーサンにニコルが説明した。    「ほっほっほ、ビーグルという犬は鼻がとても利くんじゃよ。こやつも昔はその能力を買われて、税関で麻薬探知犬として働いておったそうじゃ」    「しゃべりすぎだぞ。じいさん。そろそろ来るぜ」    イーサンの時と同じように、2匹の犬が中に放り込まれた。    1匹はポインター。  彼は痛そうな泣き声を全くあげなかった。    もう1匹も泣き声こそあげなかったが、「ぐっふっふ」と唸るような笑い声をたてている。
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