第1編 

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第1編 

 皆さんは『並行世界』というものをご存知だろうか? とある地点を分岐点とし、そこから並行して多数の世界が存在するという考えである。 魔導王国コンストテヴィア 『並行世界』の一つである。 魔導学の驚異的な発展によって独立を果たした国だ。 ある者は生活向上のため ある者は力を手にするため ある者は国の更なる発展のため 人々はその神秘の領域に足を踏み入れた。 魔導を扱う者には大きく二つに分かれている。 魔力を源とし、科学の代行となる力を発揮する『魔術』を司る魔術師 魔術の上位に存在し、絶対的な力を秘めている『魔法』を司る魔法士 魔法へと到達する者は歴史を遡っても数える程度しか存在していない。 それだけ魔法とは偉大で稀有な力であることを示していた。 しかしそんな中、同じ時代に6人の魔法士が誕生した。 その魔法士の力によって国は他国と引けを取らないほど大きな存在となり得た。 そこで国王は、彼らに強大な権力を持つ『主天六導』として地位を与え、 更に各々の力と使命を象徴する二つ名を授けた。 国の最高戦力と謳われる『主天六導』 しかし彼らに災いが訪れようとしていた。
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