序章 俺と千咲は双子です

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第2話 同居生活?回目 §5  別に俺は千咲の事が嫌いな訳では無い。  妹としては充分に愛しているというか好きだと思う。  幸せになって欲しいと思う。  それは間違いない。  ただ、あくまで妹としてだ。 「だからそれ以上は勘弁してくれ」  ちなみに帰りの電車の中である。  何せ俺と千咲、最寄り駅が同じなので。 「もう無理だと思うよ。これで私と千早の関係はクラス中の知るところとなったしね。これで千早に言い寄る女の子も出ないだろうし」  それは大変悲しい話だけれど、まあいい。 「問題なのは俺より千咲だと思うぞ」 「私は別に困らないから問題無いもん」  おいおいおい。 「別に私が千早の事を好きなのは知られたって問題無いし、その事であれこれ言われようが気にしないから」  いやいや。 「俺としては別に俺に固執しなくても、高校、大学とこの後幾らでも好きになれる奴が出来ると思うけれどな」 「私は千早がいいし、それで必要充分」  困ったものである。  まあこの手の話し合いは今まで何度となく平行線を辿っている訳だ。  それが今日で片付くとは全く思っていない。  でも高校第1日目にしてこんなに大々的に先制攻撃をされた日にはもう……     
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