3人が本棚に入れています
本棚に追加
千咲という不確定要素が入ってはいるが、俺の普段の生活とそう変わりは無い。
父はいつも遅いし、自分の事は全部自分でする派だから。
洗濯物を自分の部屋に干し終わった頃、ようやく千咲が風呂から上がった様子だ。
どうせ凄い格好だろうから部屋から顔は出さないでおくけれど。
足音が風呂からリビングに消えて、そしてまだ戻って来た。
「千早、今日は一緒のベッドで寝る?」
「お前は自分の部屋が2階にあるだろ。客間もあるしどっちかで寝ろ」
俺は部屋から出ずにそう言っておく。
「どっちもあまり使っていないから今一つなんだ」
「駄目、俺のベッドはシングルサイズだしさ」
それ以上の台詞は無い。
足音が去って行った。
今回は諦めてくれたようだ。
ちょっとほっとする。
最初のコメントを投稿しよう!