序章 俺と千咲は双子です

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「高校生活をバラ色にするためのリストだ。何せ中学時代は暗黒だったからな。高校デビューで目指せリア充!という訳で、クラスの女子全員をまずチェックだ!」  おいおいおい。 「それでここの荒川学園特進に来るのは間違っていないか?」  ここはバリバリ進学校の最先端な進学クラスのだけれども。 「ここの特進に入ると一般クラスの女子を食い放題と聞いたからだ!」  俺はそんな話を聞いたことは無い。  大丈夫かこいつ。 「そもそもカリキュラムが違うし一般クラスと一緒になる機会は無いぞ」 「課外活動に女子を通じた紹介に、色々チャンスはある筈だ!俺は高校デビューして、中学時代の皆を見返してやるんだ!」  危ないなこいつ。  とりあえずこいつに千咲を紹介するのはやめておこう。  同じクラスだから知り合う可能性はあるけれど。  そう思ったところでチャイムが鳴った。  すぐに先生が入ってきたので、話の時間はこれで終わりだ。
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