穏やかな庭で

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★ やあ。今日も来てくれて嬉しいよ。昼食は美味しかったかい?そうか。私も一度、人間の料理を味わってみたいものだな。毎日おいしいものを食べている君が羨ましいよ。 さてと、昨日の話の続きをしよう。早速君がどんな人間なのか教えてくれたまえよ。何?個人情報?何を今更そんなことを気にしているんだ。午後の時を一緒に過ごした仲じゃないか。 ……まあ、言いたくないのなら無理強いはしないさ。私は紳士だからね。でもせめて、どうしてこの家に来たのかくらいは教えてほしい。 昨日話したことが全てではないだろう?今まで来たこともなかった君が、唐突に遊びに来るなんて不自然に感じて当然じゃないか。 もし秘密にしたいのなら、安心してくれたまえ。私は決して他言したりしない。そもそも話し相手は君以外にいないからな。 人間関係に疲れた?一体何があったんだ? そうか。集団の中で孤立しているのか…。人間にしたら辛いことだろうな。おそらく君が何かしでかした訳ではないのだろう? なぜ分かるのか?そんなの君を見ていれば分かる。君は実に誠実な人間だ。昨日のひと時で私はそう確信したよ。短い時間でも人の本質というのは理解できるものだからな。よく見ていれば簡単なことさ。 話が逸れたな。つまり君は、自らの日常から離れたくてここに来たんだな?いや、責めているつもりはないんだ。現実から目を背けたくなるのは誰でも同じだ。もちろん、私もな。
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