二階から目薬

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 絶対に俺の元へ届くと、どうして自分の投球コントールを信じられる?  絶対に俺が気が付き見事キャッチするのだと、どうして疑いもしない?  「………(ポス……)」  「ナイスキャ~~ッチ」  どうしてそんなに楽しそうなんだ?   どうして俺が今まさに目薬を欲していたことがわかったんだ?  「てゆーかナイスピッチ、私ぃ~」  「……うるせーよ」  なぁ、なんなんだ?  必ず俺が自分の声に気づき、目薬を確実に掴むだろうというあの信頼感は。     なぁ、なんなんだよ?    彼女が放ったものならば、短すぎず長すぎず、通行人はおろか誰一人として傷つけることなく確実に俺の取りやすい位置に落ちてくるだろうというこの安心感は。  なぁ、なんだってんだよ……      こんなにも誰かと分かり合えているという……     この幸福感は……  ………  ……  …  「ほらぁ~な~にボーっと突っ立ってんのぉ~」  「……なぁ?(ボソリ)」  「早く行ってやんなさいなぁ~」  「……なぁ?」  「んん?」  「なぁ?」  「んんん??聞こえな~い」  「(すぅ……)……なぁ!?」  「うん、な~にぃ?」  「やめろよ」  「んんん??」  「やめろって」  「だからぁ~声小さいってばぁ~」  「やめろよぉ!!結婚なんてぇ!!」     
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