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ーー翌日の朝ーー
「んーーー」
大きく背伸びをする。
今日は火曜日、あの日なので少し気合が入っている。
「起きてくださいルビー。準備しますよ」
現在朝10時。
ルビーはまだ、たまたま倉庫内にあった猫用のベットで寝ている。
「ルビー。早く起きないとルビーの分のご飯も食べちゃいますよ」
その刹那ーーー
ルビーは机の上に置いてある『オークの焼き肉』の前に現れた。
「びっくりしたー」
「身分をわきまえろ小娘。このご飯は私のものだ」
(それ作ったの私だけどね)
ルビーがすごい勢いでご飯を食べている間、
私は準備を始める。
食堂の定休日は日曜日と火曜日。
そのうち第二火曜日はこの森の冒険に行くことになっている。
昨日は一晩中お話をしていたので、
ルビーが強いということはわかった。
なので私が採取をしている間ルビーに戦闘を任せるつもりでいる。
「準備完了」
「なんの準備だ?」
「ルビーには話したでしょう。冒険ですよ」
「あーそうか今日か」
するとルビーは目を光らせ、
「弁当は?弁当はどうするんだ」
「これを持っていきます」
少女はどう考えても入らないであろうポーチから、
弁当を取り出して中身を見せた。
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