第1章 異世界食堂へようこそ

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第1章 異世界食堂へようこそ

剣と魔法の世界。 人はそれを異世界という。 この世界にはかっこいい剣や強い魔法があり、 様々な魔物が住んでいる。 これらを倒して異世界を冒険していく人を冒険者という。 そんな世界に冒険者が立ち寄る森の中の食堂があった。 カランカラン 「あっ、異世界食堂へようこそ」  ーー4月頃ーー 「いやぁ、桜がきれいだなぁ」 食堂の外にあるベンチに腰掛けながら、 周りの木よりも一回りも二回りも大きい桜の木を見ていた。 この食堂は森の中にあるので奇麗な自然が売りなのだ。 「おっと、そろそろ開店の準備をしなくては」 少女は食堂に戻り、 CLOSEと書いてある看板をひっくり返し、 OPENという看板に変えた。 カランカランーー 三十分後今日最初のお客様が入ってきた。 少女はそのお客様のもとへ行き、 「異世界食堂へようこそ」 と言って一番の特等席、桜の大木が見える窓際の席に案内する。 この人は杖を持っているから魔法使いだと思う。 服装も動きやすい布系のローブで、 注文された商品は『コカトリスの丸焼き』に『スライムのゼリー』と魔力の回復量が多い食べ物だった。 私は料理を作り終えお客様のところに持っていく。 「お待たせしました。コカトリスの丸焼きとスライムのゼリーです。ごゆっくりどうぞ」 『コカトリスの丸焼き』 材料 コカトリス 一個 胡椒    適量 香辛料   適量 作り方 頭としっぽを切ってコカトリスの毛を一本一本抜いていく。 腹を切りその中に香辛料を入れる。 棒を指して丸焼きにする。 いい感じに焼けてきたら胡椒をかけて完成。 『スライムのゼリー』 材料 スライムゼリー 二個 魔法水       少々 砂糖      40g 作り方 スライムゼリーはもともとゼリーに近いので、 まずは魔法水で形をコーティング&冷却します。 砂糖をかけて完成。 *魔力は空気中に混ざってしまうので、  魔力回復が目的の人は早く食べましょう。
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