26.万物は陰を負い、陽を抱く!

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pm21:00 「今日は、ほんと夜遅くまでお世話になりました!」 杉様、ご帰宅のため、行人、秋、晴は玄関で彼を見送る。 「 杉山、元気でな! 」 「本当に、今まで ありがとう…」 「すぎちゃん、バイバイ!」 杉山くんは 秋に抱っこされている 晴の頭をポンポンと撫で終わると、ゆっくりと一歩後ろに下がり、お辞儀をした。 「こちらこそいろいろな経験をさせて頂き、ありがとうございました。皆さんもお元気で!」 顔を上げると頼もしい表情で微笑み、 「さよなら、おやすみなさい!」と告げ、彼は颯爽と帰っていった。 行人と秋は微笑みながら、彼の背中を眺めた。 「 アイツならきっと、いい先生になるよ 」 そう呟く行人に… 「うん、そりゃそうだろ。 安斎先生に憧れてる学生さんだもんな!」 秋は、隣の行人を見上げて言葉を返した。 二人は 見つめあって「クスッ」と笑うと、晴が「あ!」と天を指した。 「ちゅき、キレイ! 」 夜空には (まどか)から溢れそうな 満月が昇り、全ての闇に 光を溶かしている。 ユキ と アキ は 空を見上げると、互いに呟いた。 「 「 月が 綺麗ですね 」 」 ーーーーーーーーーーーーーー 俺の名前は 安斎 秋。 福岡の 田舎町で鍼灸院を営んでいます。 何か体の不調があれば、いつでもお越し下さい。 愛を込めて あなたを 治療させて頂きます! end.
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