ライラックの押し花

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祖母か作ってくれた沢山の煮物、どれも懐かしくて私が一人暮らしを始めてから祖母の家にも余り行けていなかったことを後悔した。 祖父が亡くなってから一人で暮らしている祖母。 実家からは近いけれど寂しいはず。 祖母の止まらないお喋りを雄飛と、たくさん聞いた。 早くライラックの押し花のことを聞きたいはずなのに、雄飛は祖母の話しにちゃんと耳を傾けて、聞いてくれた。 完全に聞き役の私と雄飛に祖母がハッと気が付いたように、 「あら、ごめんね。おばあちゃんばかりお喋りして。今日は何か用事があったのかしら?」 「おばあちゃんに聞きたいことがあったの。お話ししてもいいかな」
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