3740人が本棚に入れています
本棚に追加
/283ページ
祖母は話しながら、ゆき代さんが連れて来たお孫さん「ゆうちゃん」は今、目の前にいる私の彼だと紹介された雄飛だと繋がった。
祖母が話し終わる前から、私の頭の中で全てが繋がって大粒の涙がポトポト落ちた。
雄飛は初めて会う祖母の前で涙でクシャクシャな顔を見せた。
祖母は、
「あの時のゆうちゃんが雄飛くんだとは……
立派になられたわね。
ゆき代ちゃんのライラックがみな実ちゃんと雄飛くんを再び巡り合わせてくれたのね。
ライラックが2人に幸せを運んでくれたのね」
私はおばあちゃんに抱きついた。
「雄飛くん、こんな甘えん坊なみな実ちゃんだけど、よろしくお願いしますね。
あなた達なら絶対幸せになれるわ」
雄飛との出逢いが私の知らないこんな先にあったなんて、偶然とか、たまたまとか、夢みたいとかではすまされない。
今まで運命なんて考えた事もなかったけど私と雄飛の出逢いは運命としか思えない。
実家から持って来た、ゆき代さんからの贈り物のライラックの押し花を丁寧に包んで、雄飛の家に持ち帰った。
最初のコメントを投稿しよう!