私の知らない雄飛

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私の知らない雄飛

雄飛と一緒に住むようになってから時間を気にせず残業ができるようになった。 ある日の残業の合間。思考能力が低下してきたので休憩しようと コーヒーとチョコを持って休憩室にいくと、部長がやって来た。 「櫻井さん、まだ仕事?」 「あ、部長。お疲れ様です。 やってしまわないといけない事が山積みで…」 「そうか、頑張ってるね。いつも」 きちんと評価してくれていることが嬉しい。 休憩室横にある自販機で部長のコーヒーを買ってカウンターに置いた。 「良かったらどうぞ。部長はブラックでしたね」 「ありがとう。気が効くね」 そう言って少し高いカウンター前の椅子に私の横の椅子を1つ空けて座った。 たわい無い話から雄飛とのことを話す。 私と雄飛がお付き合いしている事を部長には話しておきたいと雄飛から提案された時、私も全く同感だった。 部長に知っておいて貰う事が当たり前のように、お話ししておきましょう。と言った。 私が反対すると思っていた雄飛は少し驚いた様子だった。 雄飛は部長をとても信頼し、業務の事でもとても尊敬している事を知っていたから。 お付き合いが始まったばかりで、この先の事なんてわからないけど雄飛が信頼している部長になら私達の事も知っておいて貰いたいと思った。 そして2人で部長の所へ行き、付き合っている事をお話しした。 2人揃って部長の所へ、お話ししに行った事が嬉しかったと話された。 2人らしいと。
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