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「………鷹司陽葵です宜しくお願い致します」
ペコリと頭を下げる。
やった事は無いけれど、琴や笛に太鼓いろんな楽器類を学んできたし、おふざけで普通の音楽もやった。
「……はい、自由曲をお願いします」
「はいっ、宜しくお願い致します好きなもの~~☆~~~☆~~~♪」
「「「「「「ーっっ」」」」」
私は歌を終えて頭を下げる、がなんだか可笑しい。
審査員の人が固まっていて、動こうとしない。
「あのーっ終わりましたけど、どうすればいいですか」
「ハッ、君は彼方の部屋に行ってて」
係員の人に引っ張られて控え室らしき場所に案内される。
「……えっ、あ……はい」
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