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~閉店~
翔也「うー気持ち悪い。頭も痛いし最悪だ・・・この体質さえなければ、俺はNo1ホストにだって勝てるはずなのに」
彼は今日も飲みすぎてしまったらしい。
自宅に戻り、倒れこむようにベットに入った。寝ようと試みるが頭が回転しており、眠れない。猛烈な吐き気に襲われてトイレに行こうとすると、スマホの画面が光っていることに気がついた。
翔也「ん・・・ドリームガチャ? こんなアプリインストールした覚えないけど。なんだろう開いてみるか」
彼はアプリをタッチした。
ドリガチャ君「はーい こんにちは ドリームガチャ支配人のドリガチャ君です。人の欲望は十人十色。あなたの欲望をガチャにかけてみませんか?」
ドリガチャ君と名のるジョーカーに似たマスコットキャラクターが急に出てきて喋り始めた。
ドリガチャ君「翔也はホスト~♪ ホスト~♪ 欲望にまみれた夜の世界~♪ 人間達の本能がうずく夜の世界~♪」
翔也「なんで俺の名前と職業を知ってるんだ?しかも陽気に歌ってやがる」
ドリガチャ君「翔也ー。お前は酒があまり強くないみたいだな。もっとお前にお酒を注文したい客もいるけど、お前が飲めなきゃつまらないもんな。“酒が強くなりたい”とか思ってるだろう」
翔也「気持ち悪くて幻覚でも見てるのか・・・酒に関してはいつもそう思ってるぜ」
ドリガチャ君「そんなお前に、ガチャを引かしてやる権利を与えてやるよ。もしかしたら願いが叶うかもな」
翔也「ガチャ?どうせ何かのゲームだろう・・・いいだろうやってやるよ」
ドリガチャ君「ほいきた。これからルールを説明する。説明は1回だけだぞ。よーく聞いときな」
・ガチャは1回だけ。何かの能力が身につく。人生を賭けて引くのでリセマラは当然できない
・全世界の人の欲望がガチャで出た能力の内容
(“毎日安全な水を飲める”という日本では当たり前のものから、“海でも呼吸できるようになる”という超人的なものまで多種多様な能力がある)
・ガチャのレア度は★~★★★★★まで
レア度が高い方が出る確率が低いが、能力は強力なものが多い
・能力は死ぬまで続く
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