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「化け狐!僕のフリしてなにはずかしいことしてるんだよ!!」
同じ顔、同じ声の少年がじゃれ合う。すると片方の少年から煙が上がり次の瞬間、そこには一匹の狐がいた。
「化け狐」
冷たい少年の瞳が狐を貫く。
「ご、ごめんって!」
狐は汗を垂らしながら謝る。それを見た少年は狐にとって残酷な判決を言い渡す。
「今日の晩ご飯は抜きだ!嫌だとか許してとかそんな言葉は聞かないからね」
嫌だと言う声が神社に広がるもそれは、急に空へ舞ったカラスにしか聞こえなかったようだ。
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