星への願い

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僕は静岡県富士宮市に住む23歳のIT系企業に勤める平凡な男性会社員だ。 ある日の深夜、僕の自宅から車で5分ほどの富士市にある岩本山公園の展望台に行くと、静岡市の清水港の夜景、富士市の工場夜景、富士宮市の街の夜景を見ることができる。 そして空を見上げると、満点の星空だ。 僕は何かに悩んだり行き詰まったときは、ここに来て夜景と星空を眺めると何故か心が落ち着く。 僕は今日もここ岩本山公園に来ているが、今日は4月最初の金曜日の夜で夜桜も楽しめる。 時刻は23時30分を過ぎていて、他に人は誰もいなかった。 僕はしばらく星空を眺めていたが、午前0時を過ぎてそろそろ帰ろうとしたとき、流れ星のように動く光の点を見つけた。 (何だろう!  流れ星かな?) 僕はその光の点を追っていると、その光の点は少しずつ大きくなっていった。 僕はその光の点が自分に近づいてきているように感じて身の危険を感じて逃げようとしたが、その光の点は急に大きくなって僕を包み込んでしまった。 強い光に包まれて、あまりの明るさに僕はしゃがみこんで目を閉じてしまった。 少しして瞼を通して明るさを感じなくなったとき、僕はそっと目を開けてみた。 すると辺りは暗くなっていて、展望台下の草むらに光る物体があることに気が付いた。 僕は展望台を降りて、恐る恐る光る物体のある草むらの中に入っていった。
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