星への願い

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光のある場所にたどり着くと、そこには僕の体より大きな光る物体があった。 その物体は少しずつ光が弱くなっていって、やがて光が消えると白く大きな卵形の物体であることがわかった。 その物体は地面近くから縦長の長方形の穴が開いたかと思うと、中から人のようなヘルメットをかぶった何かが出てきた。 その何かはヘルメットを外すと普通の人間のようで、それも日本人の女性のようだった。 その女性はまっすぐ僕に近寄ってきて、僕に話しかけてきた。 「結城 拓海さんですよね!」 僕はその女性に会った覚えはなく、そもそも空から来たその女性が何故僕の名前を知っているのか不思議で、僕は自分の名前を教えることで自分の身の危険を感じて答えに躊躇した。 しかし、その女性は僕の目をまっすぐに見据えていて、僕はその女性の透き通った瞳に圧倒されて、 「はい」 と答えてしまった。 「私の名前は、片桐 彩香です。  2028年の未来から貴方に会いに来ました。」 僕は何が何やらわからず混乱した。 「何故10年後の未来の片桐さんが、僕のことを知っているのですか?」 僕が率直に質問すると片桐さんが、 「だって、結城さんは未来では有名ですもの…」 と少し笑顔で話してくれた。
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