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白咲はるか、秋葉48アイドルグループ9期生、2010年代から中心メンバーとして総監督横矢らと共に活躍、2020年カンヌ映画祭助演女優賞受賞、同年日本アカデミー賞主演女優受賞、2025年フランスの永住権取得 2030年ユニセフ親善大使に就任、2040年にはパリ観光親善大使に任命された。 晩年は作家としても活動 著書には、”ぱりゅりゅん健康法”、”元祖塩対応”、”ゆとりが私にくれたもの”、など多数。なかでも2050年に発表した”私のゆいはん”では
その年の本屋大賞を受賞した。
6月18日パリ郊外の自宅にて永眠 77歳。 尚、個人の生前の強い希望により葬儀は秋葉原ホール(元秋葉劇場)で行われる。
───だから、やるんじゃない
私の記憶の中の白咲はるかはレコード大賞受賞のセンターで歌う白咲はるかではなく、インタビューでベテラン記者を煙に巻くぱりゅりゅでもなく、総選挙で徳光さんを相手に泣き、笑う彼女でもなかった。
何気ない会話のなかに、時折、心に忍び込むように響く彼女の言葉。
それが私のなかの白咲はるかだった。
「ひとつお願いがあるんだけど、言っていい、ゆい」
それは2016年.6月.17日。
秋葉48選抜総選挙を翌日に控えた新潟の夜に彼女はそう言った。
「笑わない?」
「笑わない」
「怒らない?」
「怒らない」
「ほんとに?」
「ほんとに」
「ほんとにホントに?」
「そやから・・言ってみやんとわからへんやろ、ぱりゅ!」
「ほら、もう怒ってる」
つかず離れず、彼女に接する時は俯瞰でものを見るように付き合う。それが長年の彼女の観察から得た私の白崎はるかマニュアル。
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