第1章

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CT検査室。 話に聞いた通り、寝台に大きな輪っかが付いている。 その下を寝台が行ったり来たりして撮影をするのだろう。 指示通り、寝台に横たわる。 まず、造影剤注入用の針と管(点滴のような)を付けるのだが、これもまた左に針を刺そうとして上手くいかず、右に取り付けられる。 両手を上げて万歳をした格好で、2回ほど輪っかをくぐった後、造影剤が注入される。 「早い速度で造影剤を入れてますが、ご気分は悪くないですか?」 冷たい液が入ってきてぞくぞくするが、とりあえずは大丈夫だと答える。 注入後、体内が熱くなりますが心配ありません。 と、説明があったが、特に変わり無し。 そして、また輪っかをくぐるのだが… 輪っかをくぐった瞬間、猛烈に体内が熱くなる。 急に高温のサウナに入ったみたいに胸が息苦しい。 『ご気分が悪くなったら手を上げてください。』 今、バンザイして手を上げてるけど、どう上げるのか?と、考えてるうちにまた寝台が動きだし、輪っかをくぐる。 しかし最初のような苦しさはなく、検査は終わる。 既に17時近かった。 会計は23,580円 めっちゃ高くて驚いた。 明日はMRI検査。
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