第1章

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余裕で8時前にS総合病院到着。 まだ患者さんもまばら。 時間外受付に行き、書類を渡すと、エレベーターで8階に行くように言われる。 エレベーターで8階に降りると、ガラスの自動ドアがあるが、普通に立っていても開かない。 医療関係者の男性が出勤してきて、ドア近くの箱にカードをかざしドアが開く。 男性は振り向き 「入院の方ですね?左側にナースステーションがあるので、そこで名前を言ってください。」 と、言って歩いていった。 私はすぐに男性の後から自動ドアを通り、言われた通りにナースステーションに向かう。 ナースステーションでも書類を提出。 看護婦さんがザッと目を通して 「1つ項目が空欄なので埋めてください。」 とペンを渡される。 その項目は… 【病気や治療について、どんな事でもすべて知りたいですか?また、その理由も書いてください。】 の、理由欄だった。 自分の事だから何でも知りたいし、場合によっては今後の生き方にも関係するから普通に告知されるものだと思っていたので、理由も何もないと思っていた。 看護婦さんから 「理由は簡単で良いですよ?【自分の事だから】とかで大丈夫です。」 と、促されそのまま記入する。 そして、病室の準備が出来るまでデイルーム(待合室)で待機するように言われる。
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