第1章

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病室に着いてベッドに横になっていると、母と義妹が来てくれた。 早速、看護師さんに言われたように、夕御飯の調達をお願いする。 調達から戻ると、義妹は外出すると言って出ていった。 母が 「義妹は気を使って外出したと思う。」 と、言っていた。 義妹は車を運転できない母の足になったりしてくれて、ありがたいのだが、どうも私は相性が合わない。 義妹も何となく気づいているのだと思う。 そのうち、斜め前のベッドの患者さんが手術室に呼ばれ、隣ベッドの患者さんが戻ってきた。 何やらポンプの様な音がする。 うるさいわけではないが、気になる音。 母と色々話してるうちに16時前になり、U看護婦さんが向かえに来た。 母と3人で歩いてエレベーターに乗り、手術室に向かう。 大きな鉄扉の前で母と別れる。 母は手を振り歩いていくのが見えた。 (一人で病室に戻れるのかな?) と心配したが、こっちはこっちで大変なのだから、気持ちを切り替えた。
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