第1章

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扉が閉まると、看護師さんから不織布のシャワーキャップみたいのを被るように渡される。 看護師さんは看護師さんで、同じ帽子を被りビニールエプロンを着け、手術部屋を確認する。 「じゃ、行きましょうか。」 看護師さんは私の片腕を持ち、廊下を歩く。 手術室の前には丸椅子があり、そこに座る。 座ると、暖かなバスタオルを肩から掛けられる。 そして、ここで麻酔科の先生が来て麻酔の説明をする。 「今、着けている点滴の管から麻酔を入れます。 深い眠りに就き自分で呼吸が出来なくなりますので、人工呼吸器を入れます。 手術が終わったらすぐに麻酔を止めて、呼吸が出来ているか確認したら呼吸器を抜きます。 ですので、意識が戻ったとき、何か口の中に物が入っていますが、慌てないでください。」 説明を受けてサインをする。 自分で呼吸が出来なくなります。 って軽く衝撃!! 目の手術のときは、部分麻酔だったから、普通にフンフンと話を聞いた。 麻酔科の先生が去ると、手術スタッフさん男女4人が現れて次々と自己紹介を始める。 誰が誰か全く分からないが、男性が二人もいる…と思った。 そのうち、手術室の看護師さんと病棟看護師のU看護婦さんが申し送りを始める。 申し送りをしながら、別のスタッフが点滴の管を途中で外し私に持たせる。 (えーΣ( ̄□ ̄;)何で?と思った。) 申し送りが終わると、手術室の看護師さんが 「さあ行きましょう。」 と、促すので立ち上がる。 U看護婦さんは 「頑張って!」 と、手を振ってくれる。 スタッフさんたちとぞろぞろ手術室に入る。
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