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手術室。
思ったより広くない。
部屋の真ん中に平らなベッドがある。
「よろしくお願いします。」
ベッドの向こうに主治医のK医師が声を掛けてくる。
「よろしくお願いいたします。」
軽く頭を下げ終わると、手術室スタッフさんが
「確認のためお名前と生年月日をお願いいたします。」
と、声を掛けてくる。
答えると
「靴を脱いでベッドに上がってください。」
と、促される。
以前、同じような処置を受けたことがあるので、若干の余裕はある。
ベッドに乗り横たわる。
暖かくてエアーマットの様なふわふわしたベッド。
寝不足の私は、気持ちよく寝れそうとか考えていた。
大きな白い布を掛けられると
「病衣を外しますので、紐をほどいていただけますか?」
と、声を掛けられる。
紐をほどくと、片袖ずつ腕を抜かれ、言われた通り腰を浮かすとサッと病衣を抜かれる。
布の下はパンツ1枚。
そこからが早かった。
心電図等の計器をパパパパッと取り付けられ
「麻酔のお薬を入れますね。」
と、4人のうちの男性スタッフが私の手から点滴の管を取り(手術室前ではずされてからずっと持たされていた)、麻酔薬を注入し始めた。
「だんだん眠くなります。」
顔の前に酸素マスクが現れ、装着前に目の前が真っ白になった。
寝不足だったので、すぐに麻酔が効いてしまったようだった。
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