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私は目を見張った。ーーー美味しい??家で食べるより格段に美味しい??旅館で食べる朝ごはんみたい。と、思ったら。
(気に入ってくれてよかったわ。この味にするのに苦労したのよ。でも、まだまだ驚くことはたくさんあると思った方がいいわよ)
と、久々に輝久夜の返事が。ーーー良かった~、忘れられたかと思った。
と、ほっと胸を撫で下ろした。
(忘れてないわよ、馬鹿ね。ただ、藤乃やみんながいる手前、貴女と会話できないじゃない。それこそ、独り言言ってる変な人に見えるわよ。藤乃当たり、速攻侍医を呼びに行くわね)と、ひょいと肩をすくめて言われてしまった。
ーーーぶっ、確かに。あの人だたら大騒ぎしそうだな。私は思わず心の中で吹き出した。
現に今も。
『姫さま、肩など動かしていかがなさいました?ーーーもしかして肩こりとか?』
とぶちかましてくれたのだ。
輝久夜の中で、遂に笑いが爆発する。
すると、輝久夜は苦笑しながら。
『魔物が肩凝るわけないでしょ~が。はい』
と、ごまかすように、ご飯の腕を差し出した。ーーーおお、お代わりするのね。ていうか、誤魔化しかたが堂に入っている。慣れてるわね、この人。
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