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今回のお嬢様の身代わりと言う大役を無事終えた暁には、あのターナーの絵をくれとまでは言わないが、それ相応の収入が用意されるだろう…
ひょっとすると、私が一年間、マジメにコンビニで、バイトしていたとき以上の金を、お嬢様は私にくれるかも知れない…
そこまで、考えたとき、私の胸は昂った…
私の大きな胸は、昂ったのだ…
「…お嬢様…この矢田にお任せ頂いた以上は、大船に乗ったつもりでいて下さい…」
「…大船に?…」
「…そうです…私に任せた以上、成功したも同然です…」
「…ならば、いいが…」
電話の向こうから、お嬢様の気乗りのしない声が聞こえてきた…
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