1章ー告げ彼らー

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1章ー告げ彼らー

「ナルっすか?そのまんまのやつっすよ」 2人はカフェに入り、成谷友翔について話し合っていた。 「なんであぁなったのかあんた知らないの?」 「初めて会った頃からあぁっすね…。1回聞いた事ありますけど『 今で十分幸せだから』としか…」 「何それ使えなぃ」 カレンさんは手に持つミルクティーを飲み始める。 「てか、ナルん時と態度違いすぎでしょ、どうしたんすか?」 「だってあんた私のこと知ってんでしょ?」 「まぁ知ってますね、先輩らの話によく出てはヤリマンだビッチだ…ついに後輩に行ったかとか」 「だからよ、そいつらに速いのは足だけにしとけって言っといて」 「殺されるし、そんなこと知りたくなかったっすわ」 頭を抱えながらタクミはカレンさんと同じ飲み物を飲む。 「美味しいっすねこれ。あ、ナルに経験人数とか聞かれなかったんすか?」 「ぁ?あぁ、付き合った人数は20人ぐらいって言ったかな」 「…ほんとは?」 「さぁ、半分ぐらいじゃない?」 1クラス男子は15人から20人で、10クラスあるため、多くて100人となる。 「なるほど、割と噂通りっすね」 「あの子で100人目かもね」 「おお!それは是非とも付き合ってほしい」 「じゃぁ、あの子のこと話して。男好きだったりしない?」 「それはないっすね、昔彼女いたって言ってたんでその子と何かあったんじゃないっすか」 「なにそれ早く言ってよ、てか詳しく」 「いたことしか知りませんよ。小4とかの話みたいですし」 「はぁ?意味わかんない。振られたにしてもそれ引きずるとかメンタル弱すぎ」 「親の離婚と重なって思うところがあったんすよきっと」 「なに?あんた詳しいの?詳しくないの?」 「知ってるのはここまでっすよ。あとは友達友達ばっかうるさくて聞くのやめました」 「はぁ…友達つくるより恋人つくった方がいいでしょ、友達なんてすぐ忘れるんだから」 「彼氏全員覚えてるんすか?」 「覚えてないけど、相手は覚えてるはずよ。私に話しかけてこないのが証拠よ」 「先輩…」 「なに?」 「寂しいんすね」 「…はぁ?」
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