1章ー告げ彼らー

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翌日、俺はタクミから昨日カレンさんと話したことを報告してきた。 「てな感じで、試合終わりなのに大変だったわ」 「それ聞いてどうすればいいんだよ、ていうか、煽って終わってるしその後は?」 タクミは腕を組み、悩みながら応える。 「昔のこと聞いたよ。あーでも、これは本人から聞いてくれ」 「それ聞いて話してくれるやつ?」 「知らねぇ」 俺は深く溜め息をはき、気持ちを切り替え話を振る。 「そういえば、皆川どうしたの?」 「あー、朝練で先行くって。てか、名字で呼ぶのやめたら?美結嫌がってたぞ」 「それ早く言えよ!馴れ馴れしくならないようしてただけなんだから、おけ、次からそうする」 「めんどくせぇやつ、ん?美結から電話?」 心配に思ったのか急いでて、いつもより優しい話し方で相槌をうっている。「わかった」と言い、電話を切ると何か腑に落ちない顔をうかべていた。 「何かあったの?」 「いや、着いたらあたしのクラスに来てくれって…」 俺とタクミは何かやらかしたのかと今までの行いを振り返るとすぐ思いついた。 『あっ』 これは俺も行くべきなんだろうなと横を見るとばっちり目が合った。仕方ない、今回だけは相手が強すぎる。
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