1章ー告げ彼らー

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「なぁ三島。後輩に何か言われてるんじゃねぇのか?」 カレンさんは足を止めることなく、自分の席へたどり着き、鞄を机の上に置いた所でタツトさんは正面の席に座っていた。 「おい、無視して逃げんなよ」 「に、逃げてないし。あんたには関係ないでしょ」 「確かに関係ねぇな、でも約束は守らねぇと」 「…ぉ、ぉはょ…」 「あ?ちっちぇな、でもまぁこれでええやろ。よしじゃあ昨日どんな気持ちだったのか話してくれよ」 「はぁ!?何言ってんの?最低…」 「お前が言うかそれ、で、どんな気持ち?」 タツトさんは周りの視線など気にせず話しかけてくれている。すると後ろから話を遮るように男の人が加わる。 「たっつう、トイレ行こうぜー」 「勝手に行けよ、今こいつと喋ってんだ」 「あんたが勝手に話しかけてるだけでしょ」 「へー…。じゃあ俺も入るー」 「おう入れ入れ、あ、そういやお前何で俺には告って来なかったんだよ」 「え、あぁ…それは…あんたが怖いから…」 「嘘やろそんなんで?マジか…え、お前は付き合ったん?」 「え!?いや俺は…ねぇ…はは」 3人になって何か気まずい空気が漂うようになった気がするけど大丈夫だろうか。その後タツトさんの彼女さんらしき人も加わり予鈴が鳴るまで話し合っていた。安心した俺は教室に戻り、『ありがとうございます』とタツトさんにメッセージを送り、カレンさんに『お疲れさまです』と送った。あの人たちなら大丈夫だろう、これからもきっと。
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