アイテムラブ

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「き、気持ちいい、です……」 「気持ちいいニャ、って」 「き、気持ちいい、ニャン……」 「そうだよ、ほら、出来たじゃないか。さあ、ほら、続けてニャンニャン言ってごらん。こんなにお尻をひくつかせて、いやらしいネコちゃんだ……ここに、何が欲しいんだい?」 「あ、ああん、入れて、入れてニャアン……」 「ああほら、手錠の毛が、べとべとになってしまってるよ? ほら、ちゃんと舐めなさい。自分でぺろぺろして、綺麗にするんだ」 「あ、ふ、はうう……欲しい、欲しいニャン……」 ○ ○ ○  ……すごい世界を見た。  少し覚めた頭で、彼はそう思った。    特にたいした世界ではないのかもしれないが、今までの自分ではあり得なかった次元との遭遇だった。  ディルド型の尻尾まで挿入されてイカされたが、最終的にどういう形態で終わったのか記憶にない。ただもう、ネコセットは身体から外されていた。  すぐ傍に、社長の背中がある。現実に戻った背中を、彼は見つめた。 「……すまなかった……つい……我慢できずに」  付き合っている時も、社長の声しか聞いたことがなかった。  他の声を、引き出したくとも引き出せなかった。     
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