ねんねんねこねこ

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 ある時から、残業が続いた。ご飯はタイマーで出せる様にして、猫トイレの数は増やして毎朝綺麗にした。だけど、それ以上のことは中々出来なかった。  忙しい生活の中、どんどん食生活は乱れていった。食べる時間が惜しかった。次第に食べ物の味が分からなくなったから、栄養さえ摂れれば良いと思う様になった。  温かな料理を滅多に口にしなくなったころ、強烈な眩暈に襲われた。なんとか壁に体を預けたが、意識を保てそうにない。死ぬのは怖くない、だけどーー
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