everything's no change

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 葬式という一時的な意識で出来ているそれを、このときばかり内に入り込もうとする伯母に私はしらけた。  母の肩を抱くことも丸く小さくなった背をさすることも私には出来ないと思った。母も私の肩を抱かなかった。けれど、それでいいと思った。  父がいれば、そう思ったが、父はめっきり家を空け、仕事に明け暮れていた。  陸橋を通る途中、不意に電車が揺れたので、目を開いた。何やら一時停止をしていたらしい。元より半覚醒の状態であったので、目を少し開いただけであった。  目の前には見慣れた制服、何となく私は視線を上げた。  全く違う人だった。  電車が進み始める。私はイヤホンを調節して、またゆっくりと目を閉じた。
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