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謎の天体の存在は、天文の専門家でさえも、大きく首を傾げる程である。
「あの白さ! まさにホワイトプラネットね?」
私に寄り添うケイトも興奮気味だ。
謎の天体は、これまでの太陽系探査では、見たこともない未知の天体。純白と紺碧の青、そして赤銅色の一本線を模様にした実に美しい惑星である。
テレスコープでクローズアップすると、白い筋雲模様がまばらに取り巻き、地表の半分は海のようだ。大地は赤道直下に細いベルト状の土壌らしきものが存在。両極から中緯度にかけては、氷床か新雪が積もったような純白色が広がる。
「何と美しい! 我々の太陽系のデータには無い。……銀河外縁の惑星か?」
天体のことなら知り尽くした筈のフォレスト博士も、じっと見惚れて感嘆している。
私たちは、時間が経つのも忘れて、魅惑の妖星に、目が釘付けになっていた。
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