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何ヵ月ぶり、いや何年ぶりだろうか。
学生の時は、よくも夜な夜な行っていたのに、
突然行かなくなり、今に至る。
厳重な警備をくぐり抜け、中に入ると土曜日の夜という事もあり、人がごった返しいた。
足の踏み場も無いくらい、人、人、人の群れ、
そして、ナンパの嵐。
ゲート前で待ち伏せをするように男が配置していたり、薄暗い中に人と人が混じりあい、耳元で何かを囁きあい。女性は、笑顔で微笑んでいた。
一室は、入ってきたばかりの僕を呑み込んだ。
混沌としていて、渋谷の全てを詰め込んだかのように。
これは、治外法権だ。一種の不毛地帯と化していた。
何度も行っていた自分はブランクを感じていた。
ナンパは下手で、持ち帰る事も、経験した事がない。
持ち帰り童貞のようなものだ。
そんな落ち着かない中、自分達はついて早々、椅子に座った。
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