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そして、その蕾に舌を捩じ込む。
「ぁあっ…」
腕一本で支えられてる不安定な体勢の身体がびくんと跳ねる。
唾液を流し込み、舌でその入り口を押し拡げるようにして、不完全な準備を補う。
空いている手で再び張りつめている前も弄れば、川嶋の白い身体は痙攣するようにびくびくと何度も震える。
「りゅう、もぉ…ほしい」
荒い息の合間に懇願されて、宇賀神は舌を引き抜いた。
自分のズボンの前を寛げて、猛ったそれを取り出す。
その上に、川嶋の身体をゆっくりとあてがった。
「ん……は、ああ…」
久しぶりの身体は少し抵抗を示しながら、それでも宇賀神をぬるぬると飲み込んでいく。
「くっ……キツいな」
これじゃ、すぐイッちまう。
宇賀神は舌打ちした。
もう何度抱いたかわからない、十何年もの間抱き続けているその身体なのに、何故こんなにもまだ足りないと思うのか。
「りゅう、の、あつい…」
あつくて、キモチイイ。
仰け反る喉が、更に宇賀神を堪らなくさせる声を上げるから。
数回の抜き差しで堪えきれなくなって、宇賀神は川嶋の奥深くを擦り上げると同時に手のひらに包んだそれも強く扱いた。
「あっあああ…っ!」
大きく仰け反った背中がそのまま少し痙攣して、くたりと腕の中に落ちてくる。
ずるりと自身を引き抜くと、ヒクッともう一度背中が震えた。
宇賀神は自分の逸物をさっさとしまうと、手早くティッシュで体液にまみれた川嶋の身体を拭ってやって、手首を拘束していたネクタイとシャツを外し、自分のジャケットでその裸体をそっとくるんだ。
川嶋は意識を飛ばしてしまったようだ。
疲れている、と言っていたから、そのまま眠ってしまっているのかもしれない。
膝の上にジャケットにくるんだその身体を横たえて、汗でしっとり濡れている髪の毛を指ですく。
無理をさせたのは十分わかっている。
2週間も会えなかったのは、それだけ川嶋が忙しかったからなのだから。
それでも我慢できなかったのだ。
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