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決着は自分でつけろ。 古尾の言葉の意味がなんとなくわかってきたのは三日後だ。 週一回の講義は木曜日で、講演会があった土曜日から水曜日の今日まで、一切、古尾からの連絡はない。 土曜日はレストランを出ると、凪乃羽だけタクシーに乗せて帰らせた。 古尾の会社は仕事柄土日が休みというわけではない。 タクシーのドアが閉まる間際、バイトは明日からだ、と云われていたが、日曜日、凪乃羽が会社に顔を出さなければ電話をして行かないと連絡することもしなかった。 催促の電話が来るわけでもなく、古尾は仕事を手伝えと云ったくせに、それを放っておく。 つまり、来るか来ないか――もっと云えば、古尾と(ちか)しくなるか否か、その結論を凪乃羽にゆだねているのだ。
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