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嬉しそうに声を潜め、自転車から降りる。
途中トイレに行くフリでもして里中と別れ爆弾をセットしに行こう。
俺は黙って自転車を降りた。
「いっちゃん、こっちこっち」
里中が俺の手首を掴み、正門から遠ざかる。
「どうでもいいけどさ。馴れ馴れしさが増してやしないか?」
「ヒヒヒ。まぁまぁ」
「どこ行くんだよ」
学校は小高い丘の上にあって、グルリと生垣で囲ってある。生垣の奥は二メートルほどの金網だ。
「こっそり忍び込むんだから、暗い方がいいじゃんね」
「じゃあ、なんで自転車を正門前に置くんだよ」
「桜の木の影に隠してあるから大丈夫っしょ」
テキトーなやつだ。
「お、ここにしよ」
振り返った里中が俺の手をグイッと引っ張った。
「押してあげるから、先に登って登って」
里中は生垣の隙間に体を滑り込ませると、木の枝を腕で押さえ道を作った。
「自分で登れるよ」
里中の作る道を抜け、金網に手をかけよじ登る。いいって言ってるのに、里中がケツをググッと持ち上げた。俺は小学校からずっとサッカーをやってて、筋力だって自信はある。金網ぐらいスイスイだっての。
「いいお尻ぃ」
考えていると弾力を楽しむように里中がケツをムニムニ揉んできやがった。
「おいっ!」
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