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魔族とは
魔族は人間とほぼ同時期にサルから枝分かれした存在。
肉食獣に捕食されていた頃に、体内に毒を持つようになり、警告として皮膚がどぎつい色へと変化した。
その後人と同じ容姿となるが、自己をアピールしようとする本能は別の形に作用する。
原初は軽いいたずらで人々に関心を持たせようとしたものの、徐々にエスカレートして人外の力を持つに至る。
もともと目立つことは身を守る方法の一つであった。
ところが、この頃になるとその意味は薄れて破壊性を帯びてくる。
討伐に訪れた勇者や英雄と呼ばれる者たちと戦うこともあったが、やがて魔族は一つのことを学ぶ。
勇者や英雄の名は廃れても、人々に与えた恐怖は半永久的に忘れられることがない。
恐怖こそが、人々の記憶に自らを刻む最良の手段。
大半の魔族が異形なのはこのためで、実のところ人間社会に対する征服欲は希薄。
魔族にはやがてグドォという強靭な力と統率力を備えたものが生まれ、長となる。
当時のヒストムに繁栄した大国すら怯えるようになり、尚更悦に浸ったグドォは本能のまま無数の都市を破壊しつくす。
焦土と化した大地を眼前にし、ようやく魔族は破壊衝動に依存することが自らの首を絞めるのも同然であることに気づく。
これでは凶悪な病原体が宿主を殺すのと同じ。
自分たちの記憶を刻む人間たちがいなくなってしまう。
そうして生まれたのが、ピッチ&ヒットだ。
魔族は再び人の姿へと戻り、競技という仕組みを作ることで、注目を引き付けることを目論んだ。
また魔族は魔獣を召還する術を獲得しており、魔獣にはアトラクト・コアが宿る。
コアは多くの耳目を引き付けたいという魔族の願望から作られていて、集中力を高めるなどの効果をもたらすため、ピッチ&ヒットの強化アイテムとして役立てることができる。
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