1人が本棚に入れています
本棚に追加
カラムニ大芸団
総勢15名の旅芸人一座。
カラムニとはヒストムの古代語で、スマイルの意味。
あらゆるタイプの芸人がそろっていて、各地での受けはいい。
一座の営業戦略は、一風変わっている。
まず地元の強豪チームを挑発して、ピッチ&ヒットの試合に持ち込むこと。
ピッチ&ヒットは各地で普及していて、小さな町では数少ない娯楽の一つでもある。
観客もいるので、試合に勝てば口コミで一座の噂が広がることになる。
ミガンが集めたメンバーは全員、魔族の血を引く者たち。
魔族の末裔は目立ちたがる傾向がある。
ミガンは西へ東へと奔走しながら、才能がありそうな者に声を掛けて一座の芸人として仕立て上げた。
多くの末裔は、自分が魔族であることを知らない。
ミガンは生計を立てる手段にするとともに、魔族の末裔を保護する目的で一座を率いている。
一座の移動は馬車。
象のように大きな馬を使い、寝泊まりできるトレーラーハウスをけん引している。
世話はカジンとサルシャが行っている。
最初のコメントを投稿しよう!