カラムニ大芸団

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カラムニ大芸団

総勢15名の旅芸人一座。 カラムニとはヒストムの古代語で、スマイルの意味。 あらゆるタイプの芸人がそろっていて、各地での受けはいい。 一座の営業戦略は、一風変わっている。 まず地元の強豪チームを挑発して、ピッチ&ヒットの試合に持ち込むこと。 ピッチ&ヒットは各地で普及していて、小さな町では数少ない娯楽の一つでもある。 観客もいるので、試合に勝てば口コミで一座の噂が広がることになる。 ミガンが集めたメンバーは全員、魔族の血を引く者たち。 魔族の末裔は目立ちたがる傾向がある。 ミガンは西へ東へと奔走しながら、才能がありそうな者に声を掛けて一座の芸人として仕立て上げた。 多くの末裔は、自分が魔族であることを知らない。 ミガンは生計を立てる手段にするとともに、魔族の末裔を保護する目的で一座を率いている。 一座の移動は馬車。 象のように大きな馬を使い、寝泊まりできるトレーラーハウスをけん引している。 世話はカジンとサルシャが行っている。
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