チョウととんぼ

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やがて、日が暮れて夜になりました。 白くてつめたい何かが、ふたりに降り注ぎました。 「わあ、きれい。あれはなにかしら? 」 ひららが言いました。 「ぼく、がまのおばさんに聞いたことがあるよ。あれはね、雪というんだって」 「ゆき?」 ひららは、しばらく雪に見とれていましたが、やがて寒さにふるえました。 くるるは、もうほとんど動かなくなった羽をけんめいにのばして、ひららの頭にかけてやりました。 「あたたかいわ」 ひららの嬉しそうな声を聞くと、くるるも、とてもあたたかい気持ちになりました。 そうして、ふたりは、目を閉じました。 あとからあとから舞い落ちる雪が、ふたりの体を、真っ白におおっていくのでした。 おわり
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