君を想う
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それから二人はその本屋で同じ作家の新作を買い、その後完全に打ち解けた実里が半ば強引に直志を近くの喫茶店へと誘い、お互いにその作家への愛を大いに語り合った。 携帯の番号とメールアドレスも交換し、そうして築き上げた二人の関係は止まる事なく走り続けた。 他愛ない世間話をしながら夏休みの宿題をしたり、お互いに話せる範囲での過去の事を口にし合ったり、読書家である直志が実里に他の本や作家を優しく勧めたりした。
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