君を想う

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そうした中で、いつのまにか二人の間に友情とは違う新たな感情が芽生えていた。   そして、それを口にしたのは直志の方だった。 直志の何の捻りもない機械のような告白に対し、実里は笑いながらも躊躇いなく首を縦に振った。 「こんなことならもっと早く直志と関わっとけば良かったー!」 「そ、そうだね」 こうして二人は友人からお互いに生涯初の恋人へと変わり、不愛想だった直志も実里のおかげでほんの少しだけ笑えるようになった。
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