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二人の出会いは春。
満開の桜をいまだ冷たい風が程よく散らす中、晴れて高校生となった実里と直志は同じクラスとなり、これから新しい生活が始まろうとしていた。
しかし、実里と直志は出会ったとは言っても、初めの頃はお互いにまともな接点はなく、時折偶然に視界に入る程度の関係だった。
実里は絵に描いた様な明るく活発な性格で、同時に友達と話す時に空いている自分以外の机に躊躇せず座ったりと、そんな自由な姿も垣間見せていた。
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