君を想う
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そんな二人が本当の意味で出会ったのは、高校生になり初めての夏休みに入った時だ。 読書にはあまり関心のない実里にも、唯一好きな作家がいた。 その作家の新作が発売される情報をネットで得た実里は、目を輝かせながら足早に最寄りの本屋に向かった。 すると、実里が辿り着いたその本屋の中で、偶然にも一人で立ち読みをしている直志の姿があった。
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