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なぜ魔王が今回のテーマを「俺ツエー以外のファンタジー」としたのか。それは魔王自身が「俺ツエー」と思っているからに他ならない。
暗に「自分以外の者が権力を握ることを認めない」「自分が評価する作品でなければ芸術と認めない」「自分の思うとおりに行動しなければ存在すら認めない」という態度を示している。
『奇跡の農夫』は、読んだ者であれば、そのクオリティの高さが分かるはずだ。ダメな見本とされているが、構成力は高く、評価するべき点も多い。
ではなぜ魔王はこの作品を評価しないのか。
答えは単純だ。魔王自身が農民の子として生まれている過去を持つからである。
魔王自身は己の出自をひた隠しにしているが、文字を読めない国民でも噂を耳にしたことはあるだろう。魔王は、貧しい農民の子供として生まれた。
幼い頃から貧しい生活を強いられ、その日を食いつなぐのに精一杯の生活であったと言う。魔王の農民への差別意識は、ここからきている。
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