お詫び

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お詫び

長年にわたる魔王の支配が終わりをむかえた。これにともない魔王が審査員長をつとめていたこの魔王小説大賞も、今回の「俺ツエー以外のファンタジー小説大賞」をもって終わりをむかえる。いや表向きは王直属小説大賞か。まあ、どうでもいい。 そもそも多くの国民は、今の王がすでに魔王と化しており何年も圧政を強いていることすら理解していないだろう。いや何となく理解しているが恐れて口をつぐんでいるのだろう。言葉刈りの成果が出ているわけだ。 私にとってはずっと以前から魔王なので、以下より現王だった者を「魔王」と表記する。 私は、今回の「俺ツエー以外のファンタジー小説大賞」の最優秀賞受賞者イムーである。 授賞式の場で、審査員長である魔王を葬った。その真意は後ほど記す。 まずは私の一存で、長きに渡って一部の愛好家から親しまれていたこの王直属小説大賞を無理やり終わらせることをお詫びする。だが、私はどうしてもこの茶番を終わらせたかった。 なぜ私は、この茶番を終わらせたかったのか。
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