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〔最安値の苗木〕
あ~あ、今日もなんとか仕事が終わった!
アタシは同僚の草原(クサハラ)さんと
帰り支度をしてるところ…
草原
「あのね、琴梨(コトリ)ちゃん
わたし最近さ…家で植物育て始めたの!」
アタシ
「へぇ!どんなの?」
草原(クサハラ)さんが頷く
草原
「うん!パキラっていう観葉植物でさ
すごく可愛いの!仕事で嫌なことあってもね
パキラちゃんが癒してくれるの!
毎日、少しずつ成長してさ…
いいよ、植物!
水と室温管理さえしとけば大丈夫!」
アタシ
「ん~アタシには無理そう…」
草原(クサハラ)さんは微笑する
草原
「大丈夫よ!室温管理しなくても
育てられる植物なんてたくさんあるから!」
植物かぁ…アタシもなんか育ててみようかなあ!
そうして、アタシと草原(クサハラ)さんは別々に帰った
アタシ
「あ、お花屋さんだわ!」
家に帰ってる途中でアンティークな
お花屋さんを見つけ、中に入ってみた!
あ、奥に1円の苗木があるじゃない!最安値よ!
アタシは苗木のそばにかけよってその硝子に触れる…
うん、この子にしよう!
アタシは微笑しながら
その可愛らしい小さな苗木を見つめる
良く見るとつぼみが膨らんでて…
もうすぐ咲いてくれそうだった!
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